
恋愛禁止?風俗店にそんなルールが存在する理由とは
2020/2/12
最終更新日:2018/12/25
「風紀」
一般的には、社会生活の秩序を保つための規律。特に、男女間の交際についての節度。を風紀と呼びます。
風俗業界においては"お店のスタッフと風俗嬢が恋愛関係になること"を特に風紀と呼びます。
恋愛感情を持っての交際のほか、お互いを贔屓し合うという打算的な交際でも同じように「風紀」と呼ばれます。
トラブルが起きやすい爆弾のようなものなので、お店に発覚した際はかなり厳しい対応が取られることがあります。
最悪の場合、即時解雇も覚悟しなければならないほどの禁止行為です。
ほとんどのお店では風紀対策として"恋愛禁止"というルールが決められています。
しかし、このルールだけで男と女の関係を取り締まるのは現実的ではありません。
ですので、風俗店では恋愛禁止以外にもさまざまに工夫して問題が起こらないように対策しています。
どのような対策を取っているか、見てみましょう。
あらかじめ就業規則や契約書などに風紀違反に関するルールを書いておく。というのがもっとも一般的な対策のひとつです。
いわゆる罰金を思い浮かべるかもしれませんが、厳密には違います。
罰金は「絶対にやってはいけない」というプレッシャーを与えるだけのもので、実際に払う義務は生じません。
しかし「風紀」を乱したことが原因で"風俗嬢が退店する / 極端に出勤日が減る"などの損害が発生した場合、弁護士を通じて「損害賠償」を請求されることはあります。
罰金としてならお金を払う義務はありませんが、損害賠償として正当に請求されることはあり得る。ということです。
損害賠償以外に減給やクビなどでプレッシャーを与えることもありますが、これらも罰金と違って実際に行なわれる可能性があります。
他のスタッフや風俗嬢の目がある中で堂々と風紀違反をする者はいません。
風俗嬢と二人きりの瞬間があるから違反のチャンスが生まれてしまうのです。
特に、風紀違反がもっとも起こりやすいのは閉店後の送りの最中と言われています。
仕事疲れで気が抜けてドライバーに愚痴をこぼし、相談に乗ってもらっているうちに・・・。というのがよくあるパターンなのです。
このため、多くの風俗店では
・一定以上の役職(店長・マネージャーなど)でなければ風俗嬢からの相談などを受け付けない
・店舗のスタッフには送り迎えをさせない(専門のドライバーを雇う)
などの対策を取っています。
上記の"スタッフと風俗嬢を二人きりにしない"と似ていますが、こちらはより厳しくほぼ全ての風俗店が禁止しています。
風紀を乱す原因になりやすい他にも、そもそも実技講習のある風俗店は女の子が嫌がって入店しないなどの問題もあるからです。
まったく未経験の女の子の場合はなにをしたらいいか、なにをしたらダメなのかもわからないということがあるので、講習自体はあります。
ですがその内容は"ホテルの入室の仕方やサービスの流れを口頭で説明するだけ、脱がないし触らない"が基本です。
その講習もすでに在籍しているベテランの風俗嬢に依頼したり、外部から女性の専門講師を雇ったりしてセクハラにならないように配慮しています。
風俗業界は一般業界と比べて厳しいルールもありますが、それらは基本的に"在籍する女の子を守る"ために定められているものです。
特に風紀に関しては、在籍する女の子を贔屓しないように、バランスよく稼げるようにという思いがあります。
ルールが適当な風俗店は長続きしません。
ルールがきちんと定められている求人を探すことが、風俗業界でしっかり稼げる求人を見つけるコツと言えます。